ノースイースト地区に属するチームはボストン・ブルーインズ、バッファロー・セイバース、モントリオール・カナディアンズ、オタワ・セネタース、トロント・メープルリーフスである。この地区はカナダのチームが3チーム入っていること、さらにオリジナル・シックス(リーグ創設時から存在するチーム)も3チーム入っていることもあり、非常に熱い。90年代後半から2000年代前半にかけてセネタース、メープルリーフスの強さが目立っていたが、ここ数年はブルーインズ、カナディアンズの巻き返しが目立つ。
この地区は各チームが攻撃に優れた選手を擁しているだけに、守備陣(特にゴールキーパー)に安定感のあるチームが上位になる傾向がある。2006-07シーズンのセイバースはライアン・ミラー、2007-08シーズンのカナディアンズはケアリー・プライス、2008-09シーズンのブルーインズはティム・トーマスと、きっちりと正ゴールキーパーを固定できたチームが地区優勝し、なおかつ東カンファレンスの1位となっている。逆にゴールキーパーをなかなか固定できないチームは苦しんでいる(例えばメープルリーフス)。
この地区には特徴的な選手が揃っているが、なかでも2人の選手に注目したい。まずブルーインズのズデノ・チャラである。彼は強烈なシュート(2008-09シーズンのオールスター戦のシュートのスピードを競うコンテストで105.4マイルとNHL史上最高のスピードを記録)を見せる一方で、本職の守備では6フィート9インチの身長を活かして相手攻撃陣の要の選手を抑える。もう一人は、カナディアンズのアレックス・コバレフである。彼のスティックさばきは芸術的で、相手選手はなかなか彼からパックを奪うことができない。